2012年 09月 06日
文化の割れ目 ~その93~ |
年齢を重ねてゆくことで、これまでに気づかなかった自分の一面、
または、変わってゆく自分に気がつく事はないだなろうか。
良いも悪いも成長も退化である、とかってことも、一旦置いといて。
物質的に捉えてみると、僕なんかで良くあるのが、
ずっと前に買ったレコードがあったとしよう。
ターンテーブルに乗っけてみる。
そのときは、いまいちピンと来ていない。
そんなまま、そのレコードは棚には収まって入るものの、
放り出されたままである。聴かれないまま。
僕はたくさんレコードを買うほうだとおもうが、
こういう例、たくさんある。
都会に住んでいると収納スペースが限られているので、
一軍はここ。
二軍はここ。
三軍はあっち。
四軍はもうボックスの中。
五軍は倉庫行き、みたいな。
話はソレてしまったが、そう、そんなふうに
いつしか月日は流れ、忘れてしまった頃に
また「あの時」のレコードに出会う。
レコード棚の整理なんかしていると出会うのだ。
僕は季節に寄ってレコード棚を整えるので、
その忘れ去られていた何者かとコンチハ!する。
今日の画像のレコードはそんな1枚。
この盤の良さ、こういった類いの音楽の良さはもう随分前から知ってはいるものの、
聴く気分に慣れずに、ずっと棚の肥やしに。
joni mitchellの初のライブ盤にして重要盤、miles of aisles。
2LP。
この盤の聴き所は、C面の1曲目「circle game」。
大勢の観客と歌うジョニ女史。静かなる圧倒が其処にあります。
芸術性の高い彼女の音楽ですが、それだけでないしっかりとした
大衆性がしっかりと息づいている証拠。
そういうこと、あまり誰も出来ない事だから、素晴らしいと思います。
この何年かはリズムミュージックばかり聴いていたので、
最近はこういう落ち着いた歌モノのレコードを聴いています。
特に手触りのある、かつて異国の若者だった者の歌、または今を生きる自作自演家の歌ばかり。
そういう落ち着いたロックミュージックがいまは気分。
これからどんどん、そういう落ちついた地味盤を紹介していきますw
ほら、秋になっていくしね。
例えるなら僕にとってはこういう音楽に基づいたものが
どうしても多いのだが、こんな自分内digが面白い。
季節の変わり目だから、ということも多分にあるんでしょうね。
福岡の皆さん。
貴方の住む街はまだお暑いでしょうか。
by green-ball
| 2012-09-06 16:15
| 音楽