2009年 06月 06日
文化の割れ目 〜その40〜 |
君はXを聴いた事があるか!?
とても有名なバンドだから、きっと聴いた事があるよね。
先日購入したX-JAPANのリーダーYOSHIKIさんの自伝本。
これがすこぶる面白かった。
面白すぎて、一気に読破してしまったのです。
まずは98年に夭折してしまったHIDEの死が序章として語られ、
自身の幼少期に体験した辛い出来事から、細かな生い立ちが語られている。
日本最強のバンドでトップを掴むまでの悪戦苦闘、七転八倒の足跡が
記されているのだ。
時には未だに語りぐさと成っている数々の逸話も収録。
その無謀且つ、必然な取り組みやプロセスは、とても勉強になる。
しかしながら、こんなにわかりやすくドラマチックな
人生が存在してるなんて、本当に吃驚。
その過酷な試練や出来事に負けず、努力と気合いで
見事己の才能を開花させ、世の人間たちを
魅了して行ったYOSHIKI。
これを読んでいる時に、「何かを成す人間には共通点があるな。」と感じつつ
ページを捲っていました。
まずは既成の常識に捕われない部分で、自分の発想を
流されず大事にkeepできて、それを結実させる実行力。
それを、何の気なしにである。
Xの楽曲にも、それが顕著に表れている。
ハードロックというフォーマットに捕われず、
クラシックの要素、ジャズの要素、ポップスの要素などなど。
その複雑怪奇な融合をしっかりと昇華し、リスナーを魅了し、
結果を出す。
これは、なかなか出来ない事であろう。
我が道を往く、なんて言葉はよく使われているが、
ここまで我流で成功を鷲掴みにした人はいないのではないだろうか。
実に読み応えのある人生の記、である。
by green-ball
| 2009-06-06 11:11
| 本