2009年 06月 19日
文化の割れ目 〜その43〜 |
僕ら世代で、鳥山明さんに影響を受けていない人は、いないと思う。
最近、20年越し、というか、20年遅れで、ドラゴンクエスト・シリーズ3を
寝る間を惜しんでクリアに向け、夜な夜な勤しんでるのでございます。
かぞえて31歳働き盛り独身男の夜の生活。
哀しいものもございますが、難儀な性分。
いたしかたございませぬ。
さてさて、何故にワタクシが、ここにきてドラクエなのか。
近日中に、シリーズ最新作がリリースされるらしいのですが、
正直、興味がございません。
ある種のノスタルジーを味わいたくて、アチキはコントローラーを
今日も明日も手にしてんだべね。
私個人の心情はさておき、このドラクエの魅力はと言えば、
キャラクターデザインに限る!と思うんです。
なんだかんだ言って。
もう、なぜに今現在、私がこのゲームに熱中するのか!と言えば、
そこの魅力しかございませんのでアレは
あれは確か小学生。
少年ジャンプ黄金期が直撃世代だった僕らは、
鳥山明先生の紡ぐキャラクターに夢中で、
よく模写したものであった。
このドラクエ・シリーズのキャラデザインも
鳥山明先生。
ドラクエ1の装丁は衝撃的でした。
校内で催されるイラスト大会なるものが年に何回かあり、
数々の生徒たちは、このドラクエの装丁を描いていたものです。
僕もそのうちの一人。
小学生の脳内をかき乱すには充分であったのです。
しかしながら、当時の僕は、ロールプレイングゲームが
苦手で(と、言うより、TVの前でジッとしてるのが苦手)
あまりゲーム自体にはのめりこめず、
横スクロールのマリオシリーズや、
シューティング ゲームにしか興味がなかったのです。
とにかく、鳥山明至上主義であった僕は、
ジャケだけで充分でした。
だから、よく友人の横で観ているだけの少年だったのです。
今まさにハマってるということは、ある程度の
オトナ向けのゲームであるのでははいだろうか、ロールプレイングって。
鳥山先生が描く、表情豊かな魔物たちの格闘を楽しんでいるワタクシですが、
「修行」でもあり「鍛錬」でもあり「イメトレ」でもあるのです。
非力な主人公たちを、強者まで育て上げる喜び、
理不尽な展開や、己の未熟さで死なせてしまう、悲しみ。
良し悪しはさておき、これからの人生に必要な某を
僕はゲームを通して味わっている次第なのだ。
......って言うのは、ただの言い訳でしょうか。
幼少期に体験、体感した衝撃は、いつまでも引きずるものです。
by green-ball
| 2009-06-19 13:34
| 文化