2012年 02月 12日
文化の割れ目 ~その87~ |


冬。
日本海側は、深刻な積雪と寒波で大変なことになっていると聞く。
福岡の冬はどうでしょう。
僕はもともと雪国出身なので、雪との付き合いは慣れている。
冬の厳しい寒さも。
そのいくら寒い冬でも、慣れさえすれば、それはそれとして楽しみも増えてくる。
日本特有の四季の移り変わりはとても美しきもので、
そのときどきで耳にする音楽を変えるのを僕は好む。
バリトンサックスプレイヤーのGerry mulliganのナイトライツ。
gerryはwest coast jazz(音楽理論はないが主に西海岸で発祥となった都会的で洗練されたjazz)という新たなジャンルを創ったパイオニア。
ジャケッツのグラフィックの通りの音。
夜更けの都会の街の灯りがまだ眠らぬと、暗闇に抵抗しているかのように。
もうひとつは、ベーシスト・charlie hadenが織り成す、キューバやメキシコの伝統的リズムであるボレロを
多人数のアンサンブルでゆったりと奏でる、静かな夜のための至福のアルバム。
静かなしじまに紫煙が流れるように、それを眺める様です。
冬になると暖炉で薪を焼べ、パチパチという小さな破裂音と混ぜ合う、JAZZの揺らぎの調べ。
きっとそれは真夜中過ぎ。
これはどちらも夜の音楽。
僕なんかは冬の夜のロマンチックにぴったりだと感じる。
by green-ball
| 2012-02-12 22:26
| 音楽