2013年 01月 09日
文化の割れ目 ~その103~ |
alohanine.com 内 culture's slitsをご覧の皆さん。
あけましておめでとうございます。
2013年は心も新たに、出来うる限りたくさんアウトプットしていこうと思います。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて本年イッパツメはWILD DAYZという写真集を推し。
これは昨年12月にドロップしたHANDSOME BRISTOL M-65 field parkerを作る動機に成った写真集!
http://www.amazon.co.jp/WILD-DAYZ-Photos-RUSH-PRODUCTION/dp/493910253X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1357628999&sr=8-1
これはマジでヤバいブツ!
2003年に日本で出版された名写真集がブリストルの出版社から刊行されたブツ。
MASSIVE ATTCKの前身、THE WILD BUNCHはもちろん、
SMITH & MIGHTY、JAH SHAKA、ARI-UP(THE SLITS)、THE BLUE AEROPLANES(ART OBJECTS)、MARK STEWART(POP GROUP)、
ADRIAN SHERWOOD、THE BRILLIANT CORNERSなど
ヒップなミュージシャンたちはもちろん、街の音に集まるルードボーイ&ガールズをドキュメント。
ジャマイカよろしくブリストルという港町で組まれている
サウンドシステムにはジャマイカからの移民、パンクスまでが集い、
白人ドラマー&黒人ボーカル/ベースのバンドにはNELLEE HOOPERがDJとしてシュートされていて
異常なくらいのユースカルチャーに於ける歴史的瞬間を押さえているのです。
本当にページをめくる度にドーパミンが倍増必至。
レベル・ミュージック愛好者の一家に一冊のバイブル。
人種のみならず、音楽もミックスされた、
ブリストルという街が持つ独特のムード、ヴァイヴレーションが伝わってくると思います。
嗚呼、古き良き時代。
当時の若者の関心は "G.M.P.F.” だったと作者であるBEEZERは紐解く。
つまり女の子「GIRL」音楽「MUSIC」ジョイント「PUFF」ファッション「FASHION」だけだった、と。
素晴らしいじゃないですか。
この今の時代を往く若者の最大公約数には
なかなかマニアックで響きにくいことなのかもしれないが
いまから30年ほど前に、イギリス西部では
こんなふうなパーティーが、俗が、ユースカルチャーが、という
ドキュメントが残ってくれることで、カルトで少数かもしれないが
若い誰かが見てくれる、理解する、そういうチャンスがあるっていうのは
事実としてある。
もう一度、こういう盛り上がりが、熱気が、先の若者文化へ繋がっていけるようにと
願いながら、今宵ももう一度この写真集のページをめくってゆきたいと思う。
by green-ball
| 2013-01-09 16:30
| 本