2013年 03月 05日
文化の割れ目 ~その105~ |
昨年暮れ位から、CS内ひかりTVプログラムに組み込まれている
NHKオンデマンドページで見まくれる、プロフェッショナル、という番組にハマった。
以前、高倉健さんの特集、松本人志さんの特集などはチェックしていたが、
他の人はノーマークだった。
鮨職人、デパ地下売り場の仕切り、天ぷら職人、デザイナー、農家、パン職人、日本料理人、
編集者、医者など、その分野で革新的な仕事や、それらを成し遂げても
尚、現状に満足しない並々ならぬ貪欲さ、前のめりの姿勢が露になっている番組だ。
僕は20代半ばより職人に憧れている.....というよりコンプレックスを持っていると言った方がしっくり来る。
何しろ、これ!というよりも、色々!っていう自分のスタイルに
時折閉口してしまうときがあるのだ。
その道を極める人の持つ技術は勿論、情熱には到底勝てないと思ってます。
そういうのを目の当たりにすると、もう家から出たくない!という
臆病風に吹かれてしまいます。
そんなふうに思うのも癪だなと思い、俺は俺の為に生きるのである、
などと嘯いてはみても、人間、自分の為だけに生きれる程、
強くはございません。
やはり誰かのため、何かのため、こういった大義があったほうが
生きやすい、こう思うのであり、美徳ともされます。
このプロフェッショナルという番組は
ヒューマニズム・ドキュメントに焦点を当てた番組ですが、
同時に人間の、この「大義」の持ち方を煽動してくるように感じられ、
心が燃えてくるのです。
「君は、おめえはどうなんだっ!???」
と問われている気分です。
また、ここに出演しているプロフェッショナルたちには
自分の仕事を全うするため、そして更なる高みを目指す為に、
仕事を行う上での流儀を持って取り組んでいます。
非常に興味深いのは、多種多様の職業でありますから、流儀を語る言葉も区々ですし、
一見、それぞれ感があるのですが、完全に本質は皆一貫。
最終的には、技術云々ではなく、意識や思い、熱、そういうものが
最終的にプロフェッショナルとして必要不可欠なものになっていくんだと教えてくれます。
by green-ball
| 2013-03-05 16:38
| 文化