文化の割れ目 その12 |

ギャンブル!風俗!!食道楽!!!
.......世俗ではそうかもれませんが、文系男子女子はそんなこと考えちゃ駄目!(別にいいけど......)
やっぱシネマ・キネマ・映画!!
でしょうが!!
あ!?
んねんだべが!??
どだなや!???
........まぁ、置いておきましょう、そういうことは。
強制はしません。
只、皆様が、美しく素晴らしい人生を過ごして頂けたら、
もう、それだけでいいのです.......という偽善じみた某も置いといてっと。
はい、枕詞終わり。
今日は僕の大好きな映画監督「アキ・カウリスマキ」の映画をご紹介。
フィランドの監督さんです。
いってみたいですねー、北欧。
彼の映画にはとてつもない「無常感」と「寂寥感」が漂ってます。
でも、特筆すべきはそういうトコも巧くコミカルに描いており、
観るものに重さを感じさせません。
更に演者の台詞や感情の起伏も最小限に絞り込んでおり、
まるで、つげ義春先生や林静一先生の漫画集にも通じる様な作風です。
日本映画にも影響を受けており、小津安二郎監督の影もチラホラ見受けられます。
また、モノクロや鮮やかな色彩で魅せることが多く、
「コントラクト キラー」という映画では
鮮やかな原色のアンサンブルを駆使して、すっかり心を奪われてしまいます。
ちなみに、この映画の中に出てくる、青と黄色と赤で
塗られた内装のフレンチ バーガー屋さんが出てくるのですが、
youth records/kitchen WALTZの内装イメージは、ココからきてます。
作中、必ずと言っていいほど、料理のシーンが出てくるのです。
ここにも色彩のマジックが効いてます。
ああ、素敵マイ・ハート。
ファンの間で、カウリスマキは、裏ジム・ジャームッシュとの異名を
取っており、ジャームッシュと深い関わりを持ってます。
フィンランドの名優で、カウリスマキ組常連「マッティ・ペロンパー」の
存在も外せません。
マッティは、ジャームッシュ作品の名画「ナイト・オン・ザ・プラネッツ」にも
出演しており、カウリスマキの世界感を受け継ぐ様な演技で、
圧倒的な存在感を放ってます。
ちなみに、アキ・カウリスマキには、ミカ・カウリスマキという名の
兄が居て、彼も映画監督であります。
ナイト・オン・ザ・プラネッツでマッティが演じている役名は「ミカ」。
ファンにはたまらない仕掛けですね。
ジャームッシュ・ファンの皆様は、是非カウリスマキ作品もチェックしてみてくださいね。
きっと、気に入りますよ。
カウリスマキ作品でオススメを下記列挙します。

「浮き雲」
「過去のない男」
「真夜中の虹」
「レニングラード カウボーイ」シリーズ
「パラダイスの夕暮れ」
「ラヴィ・ド・ボエーム」
「マッチ工場の少女」
