2009年 03月 16日
文化の割れ目 その19 |
浮き世の完全なるデジタル化で、CDというフォーマットですら淘汰されそうなこの時代。
何故、この時代に僕は、僕らはレコード/アナログ盤を買い続けるのか。
何故、リリースし続けるアーティストやレーベルがあるのか。
その理由は実にシンプルで、良い音楽は、一番良い形で残しておきたいし、
良い形で聴いてもらいたいし、聴きたい、伝えたいという欲求からだ。
若者文化的観点で考えると.......。
便利→ダサイ。
不便→イカす。
.......というワケでもないのですが、はっきり断言できることがあります。
レコードはカッコいい!と。
では、何がカッコいいの???
まずは見栄え。
ジャケットのデザイン、デザイナー的解釈をしたところ、
30センチ×30センチ(アナログ・ジャケットの大きさ)という大きさは、非常に芸術物を施すときに、
すこぶるフィットする大きさなのです。
イラストにしたって、グラフィックにしたって、ロゴにしたって、写真にしたって。
CDはブックレット付きだけど、あのプラスチックな感じが、アナログに比べたら、
そんなに好きになれない。
ちっこいですしね.......。
あとは皆口々に言いますが、音が良い!
mp3などのデータで聴いても、まったくアガんない.......。
i-podでDJする人とかの気が知れないですね。
まぁ、これが今の文化の流れなんでしょうけど。
つーか、そんなDJのイベント死んでも行かないなー、俺だったら。
要するに、信じてないんでしょうね、そういうことを。
とまぁ、些か説教臭くなってしまったので、ここまでにしときましゅ.....。
今回のご紹介は、昨年末、aloha nineさんのイベントに僕と同行参加してくれた
my師匠・内門洋/ミズモトアキラ 著の「レコード バイヤーズ ダイアリー」と冠された著書。
僕のyouth recordsも基本的にはそうなのですが、
内門さんの経営するballroom recordも、海外買い付け店なのです。
某大手レコードショップの様なご家庭買い取りだと、
どうしても商品が偏ってしまうので、(大手だとそれもアリだが)
あまり「音楽を紹介する」という感じよりは、
幅広く、そして安く、音楽知ってる人だけに売る、という
目的、大義になってしまうので、個人店としては、
そこはどうしても避けたい訳なのです。
この時代は特に。
お店の「色」をつけないといけませんからね。
特にこれはレコードショップだけに言えることではないと思います。
では、色を付けるには?
どういうノウハウ??
know how?
つーか仕入れとかどないしてはんねん、内門はん??
と、ご興味のある方は、是非是非、とゆーワケなんです。
なんど読み返して心奮わせた事か。
わなわなわな。
更に、この本の凄いとこは、興味が無い方でも楽しめちゃうんですよねー。
レコード屋業界は今、困難に晒されている。
たくさんの小売店が閉店に追い込まれている状況だ。
でも、僕は音楽やレコードで生きてきた人間だ。
どうしたって音楽に足を向けて寝れない。
なんでも売れれば良い、とも思ってもいない。
大変な時代だけれども、音楽の為にこの苦難を乗り越えて行きたい。
みんな!
レコードを聴こう!!
by green-ball
| 2009-03-16 20:12
| 音楽