文化の割れ目 〜その30〜 |


ワタクシ、庄司信也30歳は、この映画で、人生を変えられました。
こんなふうに月並みな言い方しかできないのが、非常にふがいなく思ふ。
この映画は、とてもポピュラーな作品だから、このコラムを読んで頂いている方も
もしかしたらチェック済みかもしれませんが、ココに来て更にpushさせて頂く。
舞台は、北欧に位置するフィンランドの首都ヘルシンキ。
主人公であるサチエは、親が残してくれた遺産を使い、
ヘルシンキで小さな日本食メニューが主立った「食堂」を
営んでいる。
地元民たちには、日本人であるサチエが風変わりに見えたのか、
お店にはなかなかお客が入らない。
すると、不意に入って来たトミー ヒルトネンと名乗る
日本文化かぶれのフィンランド人の若者が店内に入ってくる。
彼がかもめ食堂の第一号のお客様だ。
ぷらっと何の気なしに入って来たトミーであったのだが、
その日本文化好きの好奇心のお陰で、
かもめ食堂での、永遠に効く珈琲無料券を手にする。
トミーから日本のアニメ「ガッチャマン」のテーマソングの歌詞を
問われ、全部出てこないサチエ。
歌詞が気になるサチエは、本屋で出逢った日本人ツーリスト、ミドリに
歌詞を全部知っているかを聞く。
ミドリのお陰で見事歌詞をgetしたサチエは、
ミドリを自宅に誘い、夕飯を振る舞う。
そもままミドリはヘルシンキに滞在する事と成り、
かもめ食堂を手伝いはじめる。
もうひとりの主役、マサコ。
日本での両親の介護を終え、一人旅でフィンランドに来ていた。
しかし、空港で荷物をなくし、路頭に迷っていたところ、
かもめ食堂にやってくる。
初めはお客さんだったマサコもいつからかお店を手伝う事に。
年齢もキャラも全く違う3人の、すこし奇妙でのんびりとした
お店改造や日常を、暖かく描いております。
僕は、この映画を観て
「嗚呼、僕もこんなふうに生きてゆきたい」
と想いました。
感じのいい3人のご婦人たちの姿に胸打たれ、
強い影響を受けました。
なふなふ〜。
僕は、今よりももっと心を込めて
「いらっしゃい」
と、お客様に発する事を決めたのだ。
.......しかし、濃いお三方ではあります.......。
これは必ず皆さん、観ましょう。