2009年 06月 04日
文化の割れ目 〜その39〜 |
夏です。
カミング スーンです。
シャレオツな方々はクーラーの効いたカフェで
アイス ハーブ ティーでも飲むのでしょうか。
そんな彼ら彼女らを横目に、野暮な俺らは、畳6帖間で発狂寸前のH×Cだべや!!
湯のみでほうじ茶だべや!!
んねっけなだが?
あ??
んねっけんだが??
くっそ!クッソ!!
という訳で、この度は米国はワシントンDCに在を置く
老舗音楽レーベル「DISCHORD」のご紹介。
文化の割れ目としては、ワタクシのルーツである
ハードコア・パンクの解釈がないのは
ちょいとおかしい、と自身で感じて、書くことにしました。
こほん。
とうーことで、君は「DICHORD RECORDS」を知っているか!?
発信の拠点をアメリカはワシントンDCに密着し、独自のポリシーで
活動する音楽レーベルである。
最初はハードコアバンドのリリースが多くなったが、
徐々にジャンルに捕わず、いくつものバンドを輩出していき、
そのスタンスはあくまで自由。
また基本的ににDCのローカルバンドのリリースカタログがほとんどで、
地域性を大事にしたレーベルカラーは未だ健在。
熱い!
このDISCHORD RECORDSの中心人物、
伝説のハードコアバンド、マイナースレットの
歌手、イアン・マッケイと、ドラムスのジェフ ネルソン。
ちなみにマイナースレットは、僕の大好きなバンド10本の指に
入る、ダイダイダイダイDIE大好きなバンドの1つ。
DISCHORDの歴史の原点は、まさに彼らの活動に集約されます。
1980年、まだ高校生バンドであったティーン・アイドルズが、
(このバンドではイアンがベーシスト)活動記念のEP盤をリリースしたその収益600ドルで、地元DCに立ち上げる。
ティーン・アイドルズ解散後、マイナースレットを結成。
彼らは、80年代にハードコアシーンで活動し、
その後もメジャーやメインストリームと関わりを持たず、
インディペンデント精神、DIY精神を貫く活動内容から、
USインディの最重要人物たちと謳われる。
当時、80年代のHCシーンを賑わしていたBAD BRAINSなどに
刺激されたイアンらはマイナースレットを結成。
その音楽性は、高速テンポで畳み掛けるハードコアパンク。
そして、革新的だったのが、ドラッグは勿論、煙草も吸わない、
酒を飲まない、愛のないカジュアルなSEXはしない、という
禁欲的な歌詞と、その姿勢だった。
世に溢れているROCKのシンボルだった、セックス・ドラッグ・アルコールという提唱とは実に対照的だった。
このような姿勢は「ストレート・エッジ」と呼ばれたのです。
イアンは、以前公開された映画「アメリカン・ハードコア」で、
当時をこのように振り返っている。
イアン「ヤクの歌には事欠かなくなった。ジャンルに関係なくだ。
ジャンルに関係なくだ。誰もが『ハイになれハイになれ。』
クラプトンはコカイン、ルー・リードはヘロインを歌い、
みんなが『ぶっ飛んで楽しもう。』誰かがそこで『そうじゃな
い。』と言わなきゃ。」
彼らの作品は全てDISCHORDからのリリースである。
83年に解散した後は「Embrace」というバンドを経て、87年に
「Fugazi」を結成。
パンク精神を継承しつつも、典型的なハードコアサウンドから一脱した
独自のサウンドを追求し、聞き手の感情を更に抉るようなバンドサウンドに成った。
EMOの元祖・先駆者と言えよう。
ちなみに当時からEMO(エモ)と呼ばれる事に、抵抗があったようだ。
DISCHORDは90年代に起こったオルタナグランジ期には、
メジャーレーベルから様々な話を持ちかけられたようだが、
メジャーと結びつくとバンドに関する事項を100%コントロールすることが
不可能であるだろうという事から話を断った。
彼らの活動は、同時代のハードコア・パンクのアイデンティティーとして、
口コミやファンジンを通して広がって行き、ついには
世界的接触を持つ様になって行った。
この自分たちを信じて、地道な活動姿勢。
刺激に成るし、励みにもなります。
DISCHORDが輩出した最高のバンド、たくさん居ます。
SLANT 6、MAKE UP、Q AND NOT U、EGG HUNT、EMBRACE、
VOID、FAITH、SCREAM、ONE LAST WISH、SHUDDER TO THINK、
RAIN、IGNITION SOUL SIDE、3、MARGINAL MAN、RED C、IRON CROSS、
STATE OF ALERT、ARTIFICIAL PEACE、GOVERNMENT ISSUE、
HIGH BACK CHAIRS、NATION OF ULYSSES、
circus lupus、JAW BOX......etc......。
どうでしょう。
インディーシーン重要レーベル。
大きな体制にNOを言い続け、あくまで独自、そしてアグレッシヴ。
男として、この在り方に震えない人はいるのでしょうか。
いろいろ僕も自分を顧みてみる事にしよう。
by green-ball
| 2009-06-04 07:24
| 音楽