2012年 10月 18日
文化の割れ目 ~その101~ |
さて、101回目の講釈です。
そういえば忘れていたんですけれども(←ここで書く事を)
僕、7月に新しいバンドのレコードをリリースしていたのです。
バンドの名前はKlan Aileen。
彼らとの出会いは、僕のPCに届いたe-mailがきっかけ。
丁度いまから1年程前、去年の肌寒くなってきた折りの夜更け過ぎ。
たまたまPCでゴニョゴニョしてたら不意に鳴る、あのメール受信音の
ポンッっていう響きに導かれ、メッセージを開いてみた。
少しぶっきらぼうなメッセージに添付された3曲の音源。
差出人の名前は「Klan Aileen」と表示されていた。
ダウンロードをしたその何曲かの音源を耳にした僕は、ド肝を抜かれ、
すぐさま、この音源を全スタッフにcc mailで転送し
どう思うかを問うた。
すぐに僕は彼らの音楽がどんなに素晴らしいか、
そしてどう感じたか、という類いの文章を打って、返信をした。
後日、僕はバンドと逢い、契約を交わした。
彼らはスリーピース・バンド。
ヴォーカル、ギター、ソングライターである松山亮と同級生だった
ドラムス竹山隆大とふたりで鹿児島で結成。
同郷であるふたりは上京して、ベーシストの伊藤大貴に出会う。
彼らはいずれも23歳。
都内でライブ活動を続けながら、ある冬の夜にヴォーカル/ギターの松山は
ひとりレコーディング作業に入ります。
松山は、レコーディング工程を全てひとりで担っています。
歌入れ、ギターダビングは勿論、ドラム、ベース在籍バンドに関わらず、
リズム演奏も自分で行います。
果てはミキシング、マスタリングまでも自分の手で。
このことを知ったとき、僕は吃驚しましたが、
余計に面白い!と感じた。
クランアイリーンの音楽は享楽、虚無、倦怠といった青年期に得る心象を英詞で綴り、
散り散りになった音楽史の輪郭を拾い上げたサウンドを交差させた
純国産オルタナティヴ・サイケデリックス。
その全ての楽曲は山の様な吸い殻と共に、松山のベッドルームで構築される。
7/4に1st Album「Astroride」をリリース。
インディペンデンス・デイに。
この普遍的なロックアルバムは一生涯規模のレコードであると、
送り手の私も自負しております。
是非、お手に取って頂いて、聴いてもらえたら幸いです。
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by green-ball
| 2012-10-18 16:23
| 音楽